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SDGs:持続可能な開発目標への取り組み
Metal NEKOでは、持続可能でより良い社会の実現を目指す目標:SDGsに向けての取り組みも行ってまいります。
☆持続可能な生産と消費に向けて
Reduce、Reuse、Recycleの取り組み
原材料や燃料のより効率的な利用に取り組み、使用量の削減を目指す。
丈夫で壊れにくく耐久性の高いデザインの実現。
メンテナンスしやすく、長年に渡って使い続けられる仕様、サポートの実現。
古くなった品のメンテナンス、リユース、リサイクルへの取り組み。
鉄、材料の端材、廃材のリサイクル。
より環境への負荷の少ない素材、制作方法、分野でのものづくりなど、新規事業の検討。
何年も、何十年も、末永くお使いいただけるように、鉄のフライパンや鍋をお使いの上でお困りのことや、ご不明の点、また油の焼き付けなどのメンテナンスや底の打ち直し、修理なども承っています。
また、Metal NEKO制作のものではなくても、長年ご愛用の鉄のフライパンや鍋などのメンテナンスや修理、リメイクも、状態によりますが、可能な場合もありますので、ご相談ください。
錆びついてしまった
焦げついてしまった
壊れてしまった
ハンドルが持ちにくい
穴が空いてしまった
底が凸凹してしまった
など
焦げついてしまった
壊れてしまった
ハンドルが持ちにくい
穴が空いてしまった
底が凸凹してしまった
など
(底の打ち直し、研磨、油の焼き付け、修理やリメイクにはそれぞれ作業工賃、制作費と送料がかかります。)
(長年の使用で鉄がやせて薄くなってしまっているものや、鉄以外の素材であったり、コーティングが施されているようなものは、基本的にはお受けしておりません。)
☆気候変動及びその影響を軽減するための対策について
2015年12月、第21回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)において、温室効果ガス削減等のための新たな国際枠組みとして,パリ協定が採択されました。また、2021年10月から11月にかけて、国連気候変動枠組条約第26回締約国会合(COP26)などが開催され、日本においても、2050年までにカーボンニュートラルを実現するとの目標が掲げられました。
また2022年10月から11月には、イギリスのグラスゴーで、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議 (COP26)が開催されました。
異常気象などの気候変動の影響をできるだけ抑えるためには、気温の上昇幅を1.5℃に抑える必要があるといわれていますが、そのためには、2050年までに世界のCO2排出量を実質ゼロにし、2030年までに2010年比で約45%削減することが必要と言われています。(国立環境研究所 「COP26閉幕:『決定的な10年間』の最初のCOPで何が決まったのか?」を参照しました。)
異常気象などの気候変動の影響をできるだけ抑えるためには、気温の上昇幅を1.5℃に抑える必要があるといわれていますが、そのためには、2050年までに世界のCO2排出量を実質ゼロにし、2030年までに2010年比で約45%削減することが必要と言われています。(国立環境研究所 「COP26閉幕:『決定的な10年間』の最初のCOPで何が決まったのか?」を参照しました。)
会期中に、様々な宣言が出されましたが、石炭火力発電所については、「先進国は2030年に廃止、途上国は2040年に廃止」「石炭火力の新設を行わない」などの声明があり、また日本では、2050年カーボンニュートラルの実現(排出量から吸収量を差し引いて実質的にゼロにする)、2030年度に温室効果ガスを2013年度から46%削減することを目標として掲げています。
また、鉄鋼業界では、高炉で鉄鉱石から製鉄する際に大量の石炭を使用していますが、昨年、鉄鋼業の高炉に対して、石炭の使用量を2030年までに13年比で2%削減することが求められました。CO2の出ない水素などで代替えすることになるとのことです。また、電炉においても、化石燃料を使用しない電力の利用割合が59%となるよう求められています。(日本経済新聞:2022年12月23日 「鉄鋼は石炭2%減を 経産省、他排出5業種に非化石目標」)
このような状況の中で、Metal NEKOでも、2016年から温室効果ガス排出量の削減を目指した取り組みを続けており、2021年には、2015年比で、温室効果ガス排出量を燃料では47%に削減、電力では83%に削減し、トータルで61%の削減となりました。
さらに2022年には、2015年比で、温室効果ガス排出量を燃料では21%まで削減、電力を含めたトータルでは51%まで削減することができました。
(数値は、環境省の温室効果ガス排出量の算定方法を用いています。)
ニュースなどでも取り上げられていたので、ご存じの方も多いことと思いますが、現在の鉄鋼業においては、製鉄所で鉄を製錬する工程や、鋳造の工程で鉄を溶かしたり鍛造の際に鉄を熱したりするのに、コークスが多く使われています。コークスは石炭を高温で乾留して作られる固形燃料で、いわゆる化石燃料です。
国連環境計画によると、2030年の化石燃料の生産量は、世界の平均気温の上昇を1.5度に抑えるために目標としている水準の2倍を超える見通しで、石炭は目標に比べて、およそ3.4倍になると予測しており、大幅な削減が求められています。
Metal NEKOでは、これまではコークスを主な燃料としてきましたが、以下の取り組みにより、温室効果ガス排出量の削減に取り組んできました。
2016年より
1.工程を見直し、効率化を図り、燃料の消費量を削減する。
2.LPGを燃料に用いた工程の割合を増やす。
3.木炭とコークスを併用し、コークスの消費量を削減する。
2.LPGを燃料に用いた工程の割合を増やす。
3.木炭とコークスを併用し、コークスの消費量を削減する。
2021年より
4.水素ガスを燃料とするバーナーを導入し、LPGと併用しながら、作業効率やコスト、温室効果ガス排出量等のより良いバランスを探る。
5.木炭に加え、豆炭、バイオコークスなどを燃料としてMixし、熱量や消費量、コスト、温室効果ガス排出量等のより良いバランスを探る。
コークス、木炭、豆炭、バイオコークスの混合燃料による燃焼加熱
これにより、各燃料の消費量と温室効果ガス排出量は、
[2015年]
コークス:1.68t LPG:0.17t
CO2換算排出量:5.83t
[2016年]
コークス:1.10t 木炭:0.20t LPG:0.17t
CO2換算排出量:3.99t (15年比:68%)
[2017年]
コークス:0.80t 木炭:0.06t LPG:0.18t
CO2換算排出量:3.06t (15年比:53%)
[2018年]
コークス:0.80t 木炭:0.16t LPG:0.14t
CO2換算排出量:2.97t (15年比:51%)
[2019年]
コークス:0.70t 木炭:0.20t LPG:0.20t
CO2換算排出量:2.82t (15年比:48%)
[2020年]
コークス:0.60t 木炭:0.13t LPG:0.20t
CO2換算排出量:2.50t (15年比:43%)
5.木炭に加え、豆炭、バイオコークスなどを燃料としてMixし、熱量や消費量、コスト、温室効果ガス排出量等のより良いバランスを探る。
コークス、木炭、豆炭、バイオコークスの混合燃料による燃焼加熱
これにより、各燃料の消費量と温室効果ガス排出量は、
[2015年]
コークス:1.68t LPG:0.17t
CO2換算排出量:5.83t
[2016年]
コークス:1.10t 木炭:0.20t LPG:0.17t
CO2換算排出量:3.99t (15年比:68%)
[2017年]
コークス:0.80t 木炭:0.06t LPG:0.18t
CO2換算排出量:3.06t (15年比:53%)
[2018年]
コークス:0.80t 木炭:0.16t LPG:0.14t
CO2換算排出量:2.97t (15年比:51%)
[2019年]
コークス:0.70t 木炭:0.20t LPG:0.20t
CO2換算排出量:2.82t (15年比:48%)
[2020年]
コークス:0.60t 木炭:0.13t LPG:0.20t
CO2換算排出量:2.50t (15年比:43%)
[2021年]
コークス:0.60t 木炭:0.22t LPG:0.26t 水素ガス:47L 豆炭:0.12t バイオコークス:0.12t
CO2換算排出量:2.72t (15年比:47%)
[2022年]
コークス:0.20t 木炭:0.75t LPG:0.17t 水素ガス:470L 豆炭:0.06t
CO2換算排出量:1.52t (15年比:26% 前年比:52%)
コークス:0.60t 木炭:0.22t LPG:0.26t 水素ガス:47L 豆炭:0.12t バイオコークス:0.12t
CO2換算排出量:2.72t (15年比:47%)
[2022年]
コークス:0.20t 木炭:0.75t LPG:0.17t 水素ガス:470L 豆炭:0.06t
CO2換算排出量:1.52t (15年比:26% 前年比:52%)
※電気も含めた温室効果ガス排出量は、4.80t (15年比:51%)となりました。
木炭やバイオコークスなど、植物から作られる燃料は、植物が成長する際にCO2を吸収し、燃焼の際にCO2を放出するので、CO2排出量は実質±0とみなされます。(温室効果ガスとしてのメタン、一酸化二窒素の発生量はカウントされます。)また、今回導入した水素ガスバーナーは、LPGバーナーに比べてCO2発生量が90%削減されるとのことなので、これらを利用することで温室効果ガスの大幅な削減が見込まれます。
このため、様々な燃料をMixして使用し、全体の消費量やコストを抑えつつ、トータルでの温室効果ガス排出量を削減できるよう、最適なバランスを探っていくことを、当面の目標としています。
水素ガスについては、実際に使用してみて、思っていたほどにはコストパフォーマンスが悪くないようなので、今年は使用比率をもう少し上げてみようかと考えています。
2022年の排出量が、15年の51%となったことで、2030年度に温室効果ガスを2013年度から46%削減するとの目標は、おおよそ達成できたのではないかと思いますが、ここからさらにどれだけ下げられるか、実質ゼロにまで下げられるのかどうかにつきましては、今後さらに検討を重ねてまいります。
また、特にこうした分野では、様々な分野で新たな技術開発が進んでいますので、情報を収集し、学び、個人事業主レベルでも実現できるものについては、積極的に取り入れて改善を図っていきたいと思います。